http://donotcurveticket.blog.shinobi.jp/Entry/286/誰がために走るのか
Twitterの診断で「14時間以内に10RTされたらファミレスの呼び出しボタンを押している北総線をかきましょう。」というお題が出たので描いてみました。よくよく考えるとボタン押してないw
北総線にツッコミを入れているのは空港線です。なんだかんだ言って、北総線と空港線ってよく絡むと思うんですよね。よく羽田空港行ってるし。
さて、絶賛原稿中なのですが、ここ最近話題になっている北総線に関する訴訟について思うところがあるので、ちょっとまとめておこうと思います。Twitterでもちょこちょこつぶやいていたのですが、140字に収まらなくてなかなか言いたいことが言えないので、こちらに書きます。
あと、読む際に注意していただきたいのですが、ここで書かれていることは私個人の感想です。しかも沿線民ではないので「えらそうなこと言うな!沿線民じゃないくせに!」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。すみません。
とりあえず「読んでもいいよ、大丈夫!」と思っていただける方は、北総線に関する訴訟についてからどうぞ。
北総線を巡った訴訟は何度も行われているみたいで、あまりこのへんは意識していなかったのですが、先日Twitter上で朝日新聞夕刊の一面が北総線の高額運賃絡みの話…ということで、記事を読みたいがために思わず新聞を買ってきてしまいました。
最近話に上がった訴訟は二つあります。
一つは「前白井市長が勝手に北総鉄道に対する補助金を出しちゃったよ!議会でOK出てないのに!」っていうことで前市長を相手取って裁判を起こした話。これは前日判決が出て、違法は認められたけど北総鉄道は補助金を返す必要はないという結果になりました。
で、もう一つはTVのニュースでもかなり取り上げられていて「京成は北総に対して線路の利用料を適切にに支払ってない!ちゃんと支払え!」「運賃が高すぎる!この運賃の認可を取り下げろ!」っていうことで国を相手取って裁判を起こした話。これは本日判決が出て、原告側の請求を棄却しました。
どちらも北総鉄道が当事者じゃないんですよね…。北総鉄道に関する話なのですが。
裁判の内容はさておき、個人的に心配になっているのが千葉ニュータウンのイメージです。
こうやってニュースになるっていうことはそれなりに注目度が高いことなんだと思うんですけど、ニュースの内容は結局「北総線=高額運賃」になってしまうので、もしかして今回の報道で北総線や千葉ニュータウンのイメージがダウンして入居者アップにつながらないんじゃないか、と危惧しています。
千葉ニュータウンは高度経済成長に伴い開発されたベッドタウンです。平野に作られたベッドタウンなので観光地はありません。そして北総開発鉄道は千葉ニュータウンの人々が都心に出るための足として開業した鉄道、いわば千葉ニュータウンとは一心同体です。
そんな北総線の利用者を今より増やすにはどうしたらいいのでしょう?
観光地がない千葉ニュータウンですから、定期外利用者は期待出来ません。そうすると、やはり入居者の増加に期待するしかないと思います。
入居者の増加で北総線の利用者も増加、その結果もしかしたら値下げにつながるかもしれないのに、こうやってマイナスイメージばかり振りまいていては、利用者の増加も難しいんじゃないでしょうか?
値下げすれば利用者が増えるかもしれません。でも値下げしても利用者が増えなかったらどうなるのでしょう?最悪の場合、経営が破綻して廃線になってしまうかもしれませんよね。そうなっては元も子もないはずなのに…。
あと、どこかのチケット業者が足元見た商売(格安きっぷ自動販売機)してますけど、これ、利用者から北総にはお金渡ってないですよね。マージンみんなチケット業者に渡ってますよね。
こういう事例が増えてしまうと、正規の運賃が北総線に渡らなくなって、ゆくゆくは廃線…ってことになってしまったりするんでしょうか…。
沿線民ではないので、どうしても当事者の方々側に立った発言とかが出来ないのです。自分がもし沿線民だったらきっと同じように思うんですけど…。
というか今でも「高いよう…しくしく」って思いながら乗ってるんですけどね……でも、ほら、これからも走り続けて行って欲しいんで…ちょっとしたお布施と思えば。
北総鉄道は千葉ニュータウンの一部です。千葉ニュータウンの歴史は北総鉄道の歴史でもあります。
どちらがもう一方をつぶすようなそんな関係ではなくて、共に支え合って未来へ進んでいくような、そんな仲になってくれればなぁ、と切に願います。
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